[目的なき起業]
――大志を抱くな?
私の仕事の出発は、前述したように監査法人です。大手の監査法人に入社し、三年監査の仕事をしました。それから、三ヶ月の休暇をもらい、イギリスに遊びに行きました。一度は海外に行きたいと思っていましたから。
目的? ブラブラしにです(笑)。
それが、休暇の期間をオーバーしまして、滞在が一年に伸びました。明らかに就業規則違反です。ですから、帰ってきましたら、監査法人に席がなかったんですね。
「お前はクビだ」というわけです。(笑)
そこで、監査法人を辞めまして、「税理士事務所」を開いたのが、私のビジネスの始まり(起業?のはじまり)です。
「人生目的を持て」と言いますが、私の場合目的を持たないでビジネスを始めた、これが本音です。(笑) 「動機不純」「目的なし」だから、正直起業するって感じではなかった(笑)。起業のきっかけも「クビ」から。
しかも当時は、まだなりたかったジャーナリストに未練タラタラで、会計という仕事もそんなに興味がなかったかな?
正直「食えればいい」。こんな感じでした。ですから、起業に大志はいらない。これは私の持論です。
問題は、起業のあとです。
私の経験では、起業の目的を持つこと、事業計画を書くこと等、やる方がもちろんいいのですが、大部分、計画通り行かないんですね。月並みですが、行き詰まっても、めげない、前に進むことですね。
成功のコツは、「マグロ」です(後述)。
カテゴリー: 第一ステージ 創業の一〇年
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