[ベンチマークとロールモデル]

 

――まず情報収集
昔、ヤクルト・スワローズに若松勉という名選手がいました。小柄でしたが、一流のバッターでした。プロからのオファーがあった時、入団するかしないか、体力への不安から悩んで、球場に足を運び、実際のプロの選手を見て、これなら自分もやれると入団を決意したそうです。今で言うベンチマークですよね。
開業時代の話に戻るのですが、私は、ホントに税務の事務所がどういうものか正直わかりませんでした。ヒマだったせいもありますが、よく同業者のセミナーに参加した記憶があります。
同業のセミナーは、案内がほとんど来ますので、その気になりますと、いくらでも情報が取れます。今は、ネット時代です。もっと情報収集が容易です。
当時の日経新聞でしたか、「セミナーを前に座って聞く人は、後ろで聞く人より成功の確率が高い…」。こんな記事を頼りに、できるだけ前で聞くようにしました。セミナーは、今も昔も、ほとんどが、後ろから埋まりますよね。
又、その当時スーパーが勃興期でした。ダイエーの故中内功オーナーとか、イトーヨーカ堂の伊藤雅俊名誉会長が、一番前でペガサスの渥美俊一さんのセミナーを聞いているなんて話がまことしやかに流れていました。
「ほんごうハン、どこでもかぶりつきで見なあしゃないでー」。関西出身の先輩の名言です(笑)。
セミナーや業界紙の記者からの情報収集はだいぶ役に立ちましたね。又、会計業界だけを回っているコンピューターの営業マンからもよく話を聞いたていことも記憶にあります。なにしろ、時間だけは腐るほどありましたから。
日本人は人がいいので、なんでもしゃべり、教えてくれるとよく言います。 隠し事ができないんですね。ですから、その気になりますと、なんでも学習できます。飲みに行きますと、紙ナプキンで、丁寧に書いて教えてくれる人もいます。同業かどうかお構いなしです。
三沢千代治さんというミサワホームの創業者がいます。講演で言っていたのは、「情報に頭を下げなさい」でした。これは今でも、私の刷り込みです。

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