[まず、分業から始める]

 

――分業の重要性
サービス業は、製造業から分業を学び、小売業からサービスを学ぶ、そして、サービス業を事業化したところが、大きくなります。
ファッションというアートを事業化した、ユニクロ、しまむら、家具というアートを事業化したニトリ等、九〇年代の失われた一〇年を快進撃した企業の特徴は、サービス業の事業化です。身近の分業化から始めたい、これが私の思いです。
フォード・モーターの創設者ヘンリーフォードは、「小さな仕事に分けてしまえば、何事も特に難しいことはない」(Nothing is particularly hard if you divide it into small jobs.)と言っています。
サービス業は、製造業の分業システムを取り入れることが、効率性をあげるキモだと思っています。

――分業から交換
「経済史から読み解く原理原則」(井上義朗著『週刊ダイヤモンド』二〇〇八年一〇月二五日掲載)によれば、これは、ギリシャの哲学者プラトンから来ているとしています。
『国家』(プラトン著)によれば、社会が豊かになる条件は、「分業と交換」である。富はゼロサムではない、他人の仕事に手を出さず、己の仕事に専念することで、富は創造できる。
経済活動の根幹は、「交換」です。
私が勝手に解釈しますと、分業で交換価値を高める。ひいては、サービスの付加価値を上げる?

Copyright© 2014 本郷 孔洋 All Rights Reserved.

株式会社 東峰書房 東京都千代田区九段南4-2-12. TEL 03-3261-3136/FAX 03-3261-3185